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乱用者の告白 「逮捕されて初めて気付きました」(22歳・ 男性)

乱用者の告白  「逮捕されて初めて気付きました」(22歳・ 男性)

作成者:   Aiko

国:   キルギスタン

追加日付: 08.05.2012

 私が初めて覚せい剤を使用したのは18歳の時でした。高校一年の時に、父親が外に女をつくって行方不明になり、親 思いだった妹も変わってしまい、外泊が多くなりました。私はいろいろアルバイトをしていましたが、家に帰るのが面白くなく、毎日夜遅くまで友達と遊んでい ました。 そんなある日、友達がどこからか覚せい剤を手に入れてきて、吸うように勧めたのです。 

 軽いノリと好奇心から、覚せい剤をアルミホイルに乗せて下からライターで焙り、煙を吸ってみました。   二、三回繰り返しているうちに、急に元気が出てきて、嫌なことはすっかり忘れ、自分がスーパーマンになったような気持ちになりました。罪悪感は全くあり ませんでした。他人に迷惑はかけていないし、いつでもやめられると思っていました。   当時は週一回程度でしたが、半年ぐらいしてから、いつも覚せい剤を分けてくれていた友達が傷害事件を起して逮捕され、覚せい剤が手に入らなくなりまし た。   既に中毒になっていた私はイライラして落ち着かなくなり、何とかして手に入れようと、大阪ミナミのアメリカ村でイラン人から買うようになりました。   三日に一度位買い、家には帰らず、友達のマンションを渡り歩き、みんなで覚せい剤パーティーを開いたりしていました。   こんな生活が二年位続いたでしょうか。まさか自分が麻薬取締官に逮捕されるとは夢にも思っていませんでした。友達の家で寝ている時に家宅捜索を受けたの です。   拘置所に母親と妹が面会に来てくれたのですが、私の顔のやつれように驚いていました。     母親も妹も私を責めたりせず、ただ涙を流すばかりで、私も言うべき言葉が見つからず、同じように泣くしかありませんでした。   今、拘置所で反省の日々です。他人に迷惑がかからなければ、何をしてもいいと考えていたのは大間違いでした。   どういう判決を頂くかはわかりませんが、今度家に帰れたら、母親・妹とともにまじめに生活していきたいと決意しています。もう覚せい剤はこりごりです。
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